泥甘な恋に溺れて



「ありがとう桜良....」




ぎゅっと抱き締め返してくれる。





そのまま抱きしめあったまま数分がたった。




いつ離していいのかわからなくてタイミングが掴めない。



奏くんも離しそうな気配がない....



アタフタしていると奏くんがクスッと笑いだした。




「桜良から抱きしめたのに、離れようとしてる?」




「へっ....そ、その.....」



いくら保健の先生がいないからってこれはまずい気が....



ドキドキしてるのは私だけ?




「うそうそ冗談、もう離れないとね....」






パッと何事も無かったかのように離れていく。




なんだかちょっと名残惜しい....





そう思うのはわがままだよね....






「ところで桜良、この足退怪我誰にやられたの?」




サァァーっと奏くんの顔が強ばっていく。