泥甘な恋に溺れて




「えっと、その....」





なんて言ったらいいのかわからなくて口が籠もる。



「こんなところに座ってたら寒いよ?ほら立って」




手を差し伸べてくれる。




これなら立てるかもと思いそっと手を取った。




だけど、たとうとした瞬間ピキっと痛みが走った。




「い....ッ」



あまりの痛さに声が漏れた。




「.....もしかして足痛めてる?」




私がコクンと頷く前にふわっと抱えられた。



「え、か、奏くん!?」



何が起きたのかそのままスタスタと歩き始めた。




連れてこられたのは保健室だった。




あいにく保健の先生は不在で奏くんは棚から救急箱を取り出してまたさっきのように膝をついた。



「ちょっと見せてね」




そう言うと私が履いていた上履きと靴下をぬがし始めた。




「か....奏くん!?」



なんだか恥ずかしい....



奏くんの顔は至って真剣。