泥甘な恋に溺れて



注文してからあっという間に届いた。




見た目もとても可愛らしく、まるでどこかの貴族が食べてそうなケーキ達だった。




スっと萌奈ちゃんが紅茶を1口飲むと口を開いた。




「...ねぇ桜良ちゃん、ずっと気になってたんだけどいつから優真くんに対して敬語じゃなくなったの?」



あ....私いつの間に優くんに対して自然に敬語が取れたんだろう.....



きっとあのクリスマスを境にだ....



「えっと、なんて言ったらいいのか....」



「桜良ちゃん優真くんのことあんまり得意じゃなかったよね?」



たしかに少し苦手だった。



だけど、


「優くんの本当の優しさがやっとわかったの....」



10年も幼なじみをやっていて変な話かもしれないけど....



今まで優くんのことを真正面から見た事がなかった。



今までどこか威圧的で本当の優くんを見る前にいつも逃げてたから....





「なにそれ....ボソッ」



「じゃあもう奏さんのこと好きじゃないの?」



えっ、なんでここで奏くんが....?



「もちろん奏くんのこと今でも好きですよ....」