泥甘な恋に溺れて




いつもは意地悪そうな顔するのに。



たまにこうゆう顔するのはずるい。



「桜良....」



私の名前を呼ぶとスっと手が伸びてきて私の髪に触れる。



「ゆ、優くん.....?」



ジッと見つめてくる優くんの顔がいつもとは違かった。



意地悪そうな顔でも子犬のような顔でもない。



なんて言ったらいいのか分からない.....


だけど、胸の辺りがざわざわする。




こんな顔をする優くん初めて見た....





「桜良、俺──」



「桜〜良ちゃん!」



優くんがなにか言おうとした瞬間教室のドアから萌奈ちゃんの姿が。




「え、萌奈ちゃん!?」



どうしてここに....?



「ふふっ遅いから来ちゃった!」



「え....」



遅いって、私メッセージ送らなかったっけ?



鞄から携帯を取り出して確認するとメッセージが打たれたま送れていなかった。