泥甘な恋に溺れて




「ぎりぎりだぞ、桜良」




机に肘をついてまるで待ち構えていたような体制の優くん。




「えへ、久しぶりでつい長話しちゃった」





萌奈ちゃんとお茶するの楽しみだなぁ〜



早く放課後にならないかな....




私はこの日ルンルン気分で授業に取り組んだ。














──放課後。




「おい、桜良まだ終わんないのか?」




「あとちょっと....」



「はぁ〜日直って面倒だな....」



私の席の隣に座りながら面倒くさそうな顔する優くん。



せっかく萌奈ちゃんとお茶する予定だったのに日直だったことをすっかり忘れていて今せっせと日誌を書いている。






「ねぇ、優くんはもう帰ってもいいよ?」




日直なのは私なのに優くんは一緒に残ってくれている。



「....俺が居ちゃ邪魔か?」



急に捨てられた子犬のような顔をする。


「じゃ、邪魔とかじゃないよ!ただ優くん退屈そうだったから....」




そんな目で見られると弱くなる。