泥甘な恋に溺れて



「──〜で、こうなる.....桜良聞いてた?」



「は、はい!あ、えと、すみません」




やらかしちゃいました....



せっかく奏くん自ら私に教えてくれているのに....



きっと奏くん呆れちゃいました....



「ちょっと休憩しようか」


「いえ、大丈夫です、今度はちゃんと聞きます」



だから呆れないでください。




「桜良休憩も大事だよ、ね?」



奏くんの方を見ると呆れても怒ってもいない。



むしろ優しい笑顔を向けてくれる。