泥甘な恋に溺れて



だけど、私を見る優くんの瞳が哀れんでいるように見えて。



胸が苦しくなる。




そんな目で見ないで....




「ふざけんなよ....ッ」




え.....っ?


「しょうがなくなんかねぇよっ!桜良が楽しみにしてるみたいだったからなんにも言わなかったけどドタキャンするくらいなら、俺が桜良とクリスマス過ごしたよっ!」




はぁはぁ吐息を荒くする。



「優....くん....?」





「お前も、''しょうがない''なんて言うなよ、兄貴のために可愛くしたんだろ?」



スっと私の髪に触れて私の顔を見る。




そんなことを言われてら、しょうがないって言い聞かせてた気持ちが涙として溢れてきた。






「はい.....っ....本当はしょうがないなんて思ってないですっ!奏くんに見て欲しかった....っ」




滝のように溢れてくる涙。


優くんは人に見られないように私を自分の方に抱き寄せて隠してくれた。





「.....俺が言っても意味ねぇかもしんねぇけど似合ってるよ、いつもより可愛い....」




いつもならそんなにべた褒めしない優くんが慰めなのかいつもより甘かった。