一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない

「はい。
ご存じのだとは思いますが
森の美術館の近くに
リゾートホテルを建設しております。
ホテル内にはイタリア料理のレストランと
日本料理のお店も入れる予定です。

昨今、外国人観光客も年々増加してますし
年配の客層も集客したい...

しかし、まだ日本料理店の方は人員が決まっていない。

どうかうちのホテルに入って是非とも手を貸して頂きたい...」

俺は条件の記した書類を差し出した。

「こんな好条件、、、うちなんかで大丈夫でしょうか?」


「平木さんの料亭は味もお墨付きだから、安心して任せられます。
しかし、一応メニューはすでに決まってまして平木さんにはうちの京都の料亭へ
1ヶ月ほど研修に行ってもらうことになります。
是非ともご検討いただけないでしょうか?」


「それは恐縮するほど有り難いお話です。

一応、父にひと言相談させてもらってから
返事したいのですが...
前向きに検討させて頂きます。」


そう言って啓太くんは深々と頭を下げた。


「こちらこそよろしくお願い致します。
あと...もう一点この話が成立した暁には...
約束して頂きたいことがあります」


「は、はい...」


「彼女との結婚を予定通りあげていただきたい...」


俺はそう言うと啓太くんは再び涙で顔を歪ませた。


「はい...ありがとうございます...」


啓太くんは嗚咽を漏らしながら深々と頭を下げた。