一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない

「先日...プロポーズしたとき
いつも怒ってるか笑ってるかの彼女が
泣いて喜んでました...
料亭の後継ぎとして
一人前になるまで待っててほしいという俺に
彼女は文句ひとつ言わず待っていてくれました。
やっと彼女を幸せにしてやれると思ったのに.....」


そこまで言うと
啓太くんは涙で言葉をつまらせた。


「お父様も体調が宜しくないとお聞きしてますが...」


「はい...
父は元々持病があったんですが
今回のことで心労もたたって
今は自宅で療養してもらってます」


「そうですか...
平木さん、実はそこで私から一つ提案があるのですが聞いて頂けますか?」


そう言って俺は総司から持参した資料を
啓太くんの前に差し出した。


「提案ですか...?」


啓太くんは涙を袖口で急いでぬぐって
資料を受け取るとパラパラと目を通す。