一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない

お母様はそれを聞いて
「そう...何年も...」と驚いたようにかぶせる。

「はい...全く男性に縁がなくて...」

才加は残念そうな顔で紅葉にアピールする。
心の中ではどうにか、紅葉から翼を紹介させようと必死だ。
どんどん暗く俯くかよ子に対して
才加は優越感を感じていたその時

「それもそうよねぇ。
そんな性格では男性も嫌気がさすわよねぇ」

紅葉から予想外の言葉が飛び出した。

「えっ?」

才加さんの笑顔がひきつる。

「あなた、ご自分の会社でなんて呼ばれてるかご存知?
親の権威を振りかざした性悪女ですって...
仕事も周りに押し付けて威張り散らしてるそうねぇ。他の会社まで噂が流れてきてるんだから相当なものなのかしら」

紅葉の氷のように冷ややかな目に才加は
「あっ...いえ...その...」図星なので反論できない。

「私が一番嫌いな女を教えてあげましょうか。仕事を他人任せにして手を抜く女よ。
かよ子さんは社交的ではないけれど仕事の姿勢は感心するわ。
うちの社員とも良好な関係を築いてるみたいだし。あなたよりは翼の相手としては幾分マシね。」