そして、私はムクッと起き上がると神崎さんの首もとにギュッしがみつくように
抱きついた。
「かよ子さん...?
やっぱり何かあった?」
神崎さんは首もとに顔を埋める私の
頭を優しく撫でながら問い掛ける。
私は顔を埋めたまま、
顔をフルフルと横に振った。
「明日から神崎さんが出張でいないのが
寂しいだけです...」
神崎さんはフッと小さく笑むと
ギュッと私を抱き締め返した。
「可愛いこと言ってくれるな
すぐに帰ってくるから....
そうだっ。美味しいお酒をお土産に
買って帰るから一緒に飲んで一緒にお風呂入ろう...」
「それはお風呂が目当てなんじゃないんですか?」
「ばれたか..」
私は思わずクスクスと肩で笑う。
しかし、胸の痛みは治まってはくれない。
それどころか、神崎さんの言葉は深く私の胸をえぐっていく。
苦しい...
苦しいよ、神崎さん...
私は神崎さんを抱き締める腕に力がこめた。
「かよ子さん..?」
そして、
私の顔を覗きこもうとする
神崎さんの唇を私は唇で塞いだ。
私からのキスに
神崎さんは驚いて目を見開く。
私はいったん唇を離すと
「神崎さん...早く抱いてください...」
懇願するように呟いて
もう一度、唇を重ねた。



