一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない

それから、私はキッチンに向かうと
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出して
ゴクゴクと喉を潤した。


しかし、いっこうに胸の痛みは
治まってはくれない。


私ははぁっと息を吐いて
トボトボと寝室まで行くと
大きなベッドへ倒れこむようにダイブした。


そのままベッドの上で突っ伏したまま、
寝転がると瞳を強く閉じた。


それから間もなくして
お風呂から出てきた神崎さんが寝室へと入ってきた。


「かよ子さん、寝ちゃった?」


そう言って、
突っ伏したままの私の横に腰を下ろす。



「かよ子さん...」


神崎さんは一向に顔を上げようとしない私に名前を呼びながら髪を優しく撫でくる。


神崎さん、
そんな優しい声で呼ばないで...


そんな優しい手で撫でたりなんかしないで...

優しくされるたびに
苦しくて苦しくて胸が張り裂けそうになる...



「神崎さん...?」


私の声に神崎さんの撫でていた手が
ピタッと止まる。