一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない

バタンッ



リビングの扉を閉めて
一人になると一気に寂しさが
波のように押し寄せる。



こんなんじゃ、先が思いやられるな...


私は扉に寄り掛かって
自嘲気味に笑った。


神崎さん、私が勝手に出ていったら怒るかな...


きっと怒るよね...


私はキュッと唇を噛み締める。



ねぇ、お父さん...


私のこの決断は間違っていないよね?


誰かの不幸の上にある幸せなんて
きっといつか後悔する...


神崎さんには後悔してほしくない...


神崎さんには皆から祝福される結婚を
してほしい...


私ではそれを叶えることができないんだ...


辛いのは今だけだから...


私はズキズキ痛む胸を手で押さえる。


今だけ、今だけ...

きっと、また一人の生活に慣れてくるから大丈夫...


大丈夫...


私は自分に言い聞かせるように
思いきりギュッと目をつぶった。