一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない

これ以上、目を合わせていると
動揺しているのを見透かされてしまう。


「あっ!ご飯の準備出来てるので
冷めないうちに食べましょう!
神崎さんは部屋着に着替えてきてくださいね」


私はサッと視線を外すと
リビングにそそくさと入っていった。


神崎さんは少しの違和感を胸に
部屋着に着替える為に衣装ルームへと入っていった。


それから部屋着に着替えて
リビングへやってきた神崎さんは
テーブルに並べられたご馳走に目を見開く。


「どうしたのこのご馳走?
今日、何かの記念日だったっけ?」


「ちょっと今日食材を買いすぎてしまって...
それに神崎さん明日から出張だから
日持ちしないものは
使ってしまわないといけないですし」


「そういうことか...
美味しそうだから俺はいいけど」


そう言って椅子に腰を下ろす神崎さんに
私はホッと胸を撫で下ろした。


それから二人向かい合って座ると
「いただきます」と合掌してから食べ始める。


「どれも美味いな」
と言って、美味しそうに食べてくれる神崎さんに私も最後の晩餐だということを忘れて
自然と頬が緩む。


「そういえば、明後日の平木くんの結婚式、
出席できなくてごめんね。
出席したかったんだけどなぁ。」


神崎さんは悔しげにため息をはく。