一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない

それから、すぐに救急車が到着して
お母様の付き添いで私も救急車に乗り込んだ。


そして、近くの病院に運びこまれると
お母様が医師に診てもらう間、
待ち合い室で震えながら待っていた。


お母様にもしものことがあったら
どうしよう...


私の父が病院に運びこまれたときのことを思い出し悪い方へと考えてしまう。


こわくてずっと手の震えが止まらない。


瞳に涙が込み上げてきたとき
診察室のドアが開いて医師が出てきた。


急いで椅子から立ち上がり、
「あ、あのっ!」
医師の元に駆け寄った。


「ご家族の方ですか?」


「は、はい!あのっ...お母様は?」


「今は点滴を打って眠っています。
相当無理をされていたようですね。
過労が重なっていたようで。
今日、明日は入院してゆっくり休んで
当面はあまり無理をさせないように
気をつけてくださいね」


「はい、ありがとうございます」


私は震える声で
医師に深々と頭を下げた。