Sideかよ子
むせ返るような暑い夏も終わり、
朝晩がようやく涼しくなってきた頃、
私は一人、会社の仕事部屋で
絵の完成向けて最後の追い込みに入っていた。
神崎さんのお母様が帰国する予定のセレモニーパーティまで残り5日と日にちが迫っていたからだ。
しかも、明後日にはメグの結婚式に出席するため出来れば今日中に完成しておきたい。
焦る気持ちを押さえながら
一筆一筆、思いを込めて色をおいていく。
神崎さんの様子からして、
お母様のお許しは
いまだに取れていないのだろう...
それでも、私に出来ることは今は
この絵を完成させることしかないのだから
余計な雑念は捨てよう...
きっと伝わると信じて
私の思いの丈をこの絵に込めて...
これからもずっと神崎さんと一緒にいたい...
そして、この絵を見てお母様に喜んで貰えるように...
自分の想いがお母様に伝わるように
丁寧に丁寧に塗り重ねていく。
そして、柔らかい夕暮れの光が窓から
射し込んできた頃、
「出来た...」
ホッとした笑顔と共に
お母様に贈る絵が完成した。
間に合って良かった...
お母様が喜んでくれるといいな...
安堵や不安、希望など様々な感情が入り乱れて思わず感極り頬にツーっと一筋の涙がつたう。
その時、
コンコン
甲高い、ドアのノック音が部屋に響いた。
急いで指で涙をスッと拭うと
「はい」
気丈に声を振り絞る。
ガチャリ
そして、ゆっくりとドアが開くと
思いもよらない相手に驚きのあまり目を見開いた。
「お、お母様...」
そこに立っていたのは
まだ日本にいるはずのない
お母様の姿だったのだ。
むせ返るような暑い夏も終わり、
朝晩がようやく涼しくなってきた頃、
私は一人、会社の仕事部屋で
絵の完成向けて最後の追い込みに入っていた。
神崎さんのお母様が帰国する予定のセレモニーパーティまで残り5日と日にちが迫っていたからだ。
しかも、明後日にはメグの結婚式に出席するため出来れば今日中に完成しておきたい。
焦る気持ちを押さえながら
一筆一筆、思いを込めて色をおいていく。
神崎さんの様子からして、
お母様のお許しは
いまだに取れていないのだろう...
それでも、私に出来ることは今は
この絵を完成させることしかないのだから
余計な雑念は捨てよう...
きっと伝わると信じて
私の思いの丈をこの絵に込めて...
これからもずっと神崎さんと一緒にいたい...
そして、この絵を見てお母様に喜んで貰えるように...
自分の想いがお母様に伝わるように
丁寧に丁寧に塗り重ねていく。
そして、柔らかい夕暮れの光が窓から
射し込んできた頃、
「出来た...」
ホッとした笑顔と共に
お母様に贈る絵が完成した。
間に合って良かった...
お母様が喜んでくれるといいな...
安堵や不安、希望など様々な感情が入り乱れて思わず感極り頬にツーっと一筋の涙がつたう。
その時、
コンコン
甲高い、ドアのノック音が部屋に響いた。
急いで指で涙をスッと拭うと
「はい」
気丈に声を振り絞る。
ガチャリ
そして、ゆっくりとドアが開くと
思いもよらない相手に驚きのあまり目を見開いた。
「お、お母様...」
そこに立っていたのは
まだ日本にいるはずのない
お母様の姿だったのだ。



