一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない

それから、かよ子さんは夕飯作りの為、
先に家へと帰って行った。


俺は急いで仕事を終わらせると
追いかけるようにかよ子さんの待つ家に帰る。


明かりの灯る家に着くと
「おかえりなさい」
とかよ子さんが笑顔で出迎えてくれた。


それだけで仕事で疲れていたはずの
俺の表情にパッと笑顔が灯る。


そして、かよ子さんと一緒に食卓を囲んで
肉じゃがをつつきながら
初めて会ったときの思い出話に花を咲かせる。


美味しい食事にお腹も満たされ
いつの間にか、二人で肩を震わせて笑いながら楽しい時間に心癒されていく。


お風呂を済ませたあとは
小さなかよ子さんを
この手で抱き締めたまま
深い安心感に包まれた中で眠りにつく。


一人でいたときのような
刺激もない平凡な毎日なのに
この毎日が大切で愛おしくてたまらない...


好きや愛してるなんて言葉じゃ足りないくらい、かよ子さんが愛おしくてたまらない...


仕事で利益を出すことだけに
喜びを感じていた俺は
きっとかよ子さんに出会わなければ
こんな繰り返しの毎日に
幸せを見いだすことなんてできなかっただろう...


ずっとかよ子さんと一緒にいたい...


そして、今度は二人で
新しい家庭を作っていきたい...



しかし、
そんな俺の願いも虚しく、
紅葉が首を縦に振らないまま
無情にも時間だけが過ぎていくのだった。