「神崎さん、
そんな意地悪言わないでください...
私だって神崎さんが仕事だから
言わないだけで、もっと一緒にいたいんですよ...?」
俺の心臓が今度はキュッと締め付けられるように悲鳴を上げた。
「えっ...?」
俺はかよ子さんの肩をガシッと掴んで
バッと引き離すと、視線をかよ子さんに落とした。
「何で今まで言ってくれなかったの?」
今まで俺がいくら仕事で帰りが遅くなろうが、休日に仕事で出掛けようが、かよ子さんは寂しい素振りなど見せたことがなかった。
「言ったところで、お仕事なので
どうしようも出来ないじゃないですか...」
かよ子さんは耳まで真っ赤にして
気まずそうに視線を泳がせた。



