一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない

「因みにかよ子さんに助言した人って親父?」


俺はニコニコしながら、かよ子さんに問う。


「えーっと、それは...」


かよ子さんは言葉を詰まらせながら、目が泳いでいる。


必死に取り繕おうと考えを巡らせている様子が、俺には手に取るように分かってしまう。


俺は、フッと笑みを溢すと腕を組んで
シドロモドロのかよ子さんを見つめた。


大方、マンションに訪ねたこと親父に内緒にしておいてくれとでも言われているのだろう...


今朝、親父と昨日のことを話したときに、
かなりかよ子さんのこと心配してたからな...



「まあ、親父には
聞いてないことにするから安心して。」


俺はニッコリと微笑んだ。


俺の言葉にかよ子さんはホッと肩を下ろすと
「よ、よろしくお願いします...」
と、ペコリと頭を下げた。


しかし、かよ子さんがホッとしたのも束の間、「その代わり...」
俺はニヤリと微笑む。


「えっ...?」


かよ子さんは俺の不適な笑みに顔を青くして
ゴクリと喉を鳴らした。


「そうだな...」と、
俺は少し考えてから、
「毎日、絵を描き終えて
帰る前に社長室に顔を見せてほしい」
満足な顔で言う。


「あの...そんなことでいいんですか?」


俺の思いがけない容易い要求に
かよ子さんはキョトンとした顔で問いかけてくる。。