一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない

しかし、ノックの主はなかなか入ってこない。


俺はイラッとして思わず立ち上がると
ツカツカとドアの前まで行くと
バッと勢いよくドアを開けた。


そして、予想だにしなかった人物に
驚きのあまり目を見開いた。


「えっ...かよ子さん...?」



そこにはいきなりドアが開いて
ビックリした表情で俺を見上げる
かよ子さんの姿があった。


「ご、ごめんなさい...
あの...神崎さんに聞いて欲しいと思ったら、
勝手に会社に足が向いていて...
でも、冷静に考えたら今は仕事中なのに...」


しどろもどろに答えるかよ子さんに
「どうして謝るの...?
俺はいつだってかよ子さんに逢いたいのに...」
そう言って、俺はかよ子さんを引き寄せると、ギュッと自分の腕の中に閉じ込めた。


かよ子さんの顔を見ただけで
俺のささくれだった心は
温かいものに包まれていく...


かよ子さんを抱き締めるだけで
体中に幸せが溢れて
なんだって頑張れそうな気がする...


不思議だな...


俺はかよ子さんを抱き締めながら、フッと微笑んだ。