一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない

私はお義父さんが帰ったあと、
リビングに戻り、気が抜けたようにソファにポフッと身を預けた。


あんなに優しいお義父さんが選んだ人だもん...


きっとお母様にも一生懸命に気持ちを伝えたら分かってくれるはず...


私はソファの上に置いていたバックから
手帳を取り出すと挟んであった翼の家族写真を手に取った。


写真の中の紅葉はとても幸せそうに
微笑んでいる。


私はまだお母様のこの笑顔を見ていない...


私はもっとお母様のことを知りたいし、
私のことも知って欲しい...




その為に私が出来ることは...



私はもう一度、写真に目を落とすと
思い付いたように、ハッと肩を震わせた。


そして、考えるより先に
バックを手に取るとそのまま走って玄関を飛び出して行った。