一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない

お母様のおっしゃる通りだから、
言い返すとこはできない...

私は何も言えずに苦痛の表情を浮かべると
自分の不甲斐なさに、ギュッとスカートを握りしめた。



「はっ?なんだよそれ?
そんなのちょっとずつ慣れていけば
いいことだろ?
かよ子さんに謝れよ!!」


神崎さんはテーブルを拳でダンッと思いきり叩いた。


私はその音にビクッと肩を震わせる。


どうしよう...


私のせいで喧嘩になっているのに
どうしていいのか分からない...



「誰に向かってそんな口の聞き方をしてるの!?」


今まで表情を崩すことのなかったお母様が
初めて眉間にシワを寄せた。


私はヒートアップする二人の間で
ただオロオロとするばかりで何もできないでいた。


「母さんに言ってんだよ!
かよ子さんのことを知ろうともしないで
よくそんな失礼な態度とれるよな?」


神崎さんはお母様を見下すように鼻で笑う。


翼の今までにない反抗的な態度に
紅葉はワナワナと怒りに打ち震えていたが
ふぅっと息を吐いて無理矢理、平静を装う。