一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない

「これが高校生のときの卒業アルバムだよ♪」


私はテーブルの上を片付けてスペースを
つくるとお義父さんから受け取ったアルバムを広げた。


沢山の生徒がいる中で私が探していると
「これが俺でこっちが総司だよ」
横から神崎さんが指差した。


二人とも今より髪が短く顔も幼くて
私は思わずフッと目を細めた。


「二人ともなんだか可愛い...」


私の言葉に二人は顔を赤らめる。


「総司は昔から誰に対しても
上から目線な物言いだったよな?」


神崎さんは恥ずかしさを隠すように
食後に出された珈琲を啜った。


「そっくりそのままお返ししますよ。
あの頃から社長はおモテでしたよね?」


神崎さんは“かよ子さんの前で余計なことを言うな”と総司さんをギロりと睨む。


「因みにこの子とこの子が
社長と三角関係で揉めに揉めて
大騒ぎだったことがあります」


総司さんが二人を指差した。


私が総司さんの指差す先を見つめると
どちらもとても綺麗な女の子だった。


「二人とも綺麗な方ですね...」


そう言いながら、
私の胸にチクリと痛みが走る。


そのとき、
「かよ子さんの方が綺麗だし可愛いから!!」
急に神崎さんが横から大きな声を出したので
私はビクッと肩を震わすと
目線をアルバムから神崎さんに向けた。