一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない


「私は結婚前から庭師の仕事をしていて
たまたま仕事でカンザキの旅館の剪定を
任されたときに家内と出逢ったんだ。
私はこの神崎に婿養子として入ったんだが
家内が会社の跡を継いで、
私は結婚してからずっと好きな庭師の仕事を
させてもらってるよ」


「お母様、優しいかたなんですね...」


「ハハッそうだね。
我が強いから分かりにくいけど、
根は優しいヤツだよ。
かよ子さんも最初は戸惑うかもしれないけど
きっと家内とも仲良くなれると思うから
気長に距離を縮めてやってくれないかな?」


困ったように微笑みかけるお義父さんに
私は「はい...」とコクンとうなずいた。


お義父さんは優しく頬笑むと
「それじゃあ、翼を呼んでおいたから
先にお寿司を食べて待ってようか♪
他にも美味しいもの用意してるから
取ってくるよ♪」
いそいそと客間を出ていった。


お義父さんの嬉しそうに張り切る姿に
私もフフっと頬を緩めると
一緒に手伝おうとお義父さんの後を追った。