一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない

赤い顔を見られたくなくて
ますます顔をふせていると

グゥ~

気の抜ける音が部屋の中に響き渡った。


「まいったな...
聞かれちゃったかな...」

かよ子が音に気付いて顔を少し上げると
翼は少し恥ずかしそうに頬をぽりぽり掻いていた。


かよ子はその様子を見て
先ほどまで夕飯を作ろうとしていたことを
思い出す。


「あ、あの...
肉じゃがで良ければ...
今から作りますが...」


と、勢いで言ったものの私なんかの手料理で逆に失礼になるのではと後悔する。


「ありがとうございます。実は肉じゃが大好物なんです」


翼の言葉に
かよ子は安堵と共に嬉しさがこみ上げてくる。



「す、すぐに作るので...
ソファに掛けて待っていてください...」


そう言ってかよ子は急いでキッチンに
向かった。