一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない

「トートバックいいですね。
一色さんに提案してみます!
瑠花さん、有難うございます!!」


「私のヘアアクセサリーもお忘れなく♪」


「はい、もちろんです!」


やっぱり瑠花さんに相談して良かったな...


優柔不断な私だと迷った挙げ句、
結局決められなかっただろう...


それに、失恋しても笑顔で前を向いている
瑠花さんを見ることができて安心した。


私は神崎さんとの恋を失ったとき、
瑠花さんみたいに笑って前を向くことが
出来るのだろうか...


いくら辛くても寂しくても、
一人で前を向いていかないといけない...


絵が完成に近づくにつれて
神崎さんとの別れは刻一刻と迫ってきている...


私はお皿の中の肉じゃがを見つめながら
神崎さんと初めて出会ったときのことを思い浮かべた。


あの頃に戻りたいとは思わない...


神崎さんに出会って沢山の幸せをもらうことができたから...


これから例え辛いことが待っていたとしても
ちゃんと受け入れて向き合おう...


私は決心したように
お皿の中に転がっているじゃが芋を箸で掴むと

ダイナミックにパクリと一口で食べた。