「あ~あんたたちほんとムカツクわね!
人をバカにするのも大概にしなさいよ!」


「そんなことより...
かよ子さんに俺とお見合いしただの変なこと
吹き込んでないだろうな?」


「そんなことするわけないでしょ?
お友達なんだから...
あんたなんかに、かよ子さんは勿体ないわ!」


「ほんとに友達になったのか?」


「そうよ!だからあんたの彼女の友達が
困ってんだからなんとかしなさいよ!」


「いえいえ、まだ彼女じゃありませんよ。
一緒に住んでるのにも関わらず
いまだに片想いですから...プッ...」


「えっ!?一緒に住んでて進展なし?
あんたあれから何してたのよ?」


「うるせぇな!
かよ子さんとゆっくり話す時間がないんだよ!」


「社長はかよ子さんの前では
ピュアハートですからね。」


「ふん!偉そうな態度のわりにヘタレなのね!」


「あ~お前らうるさい!!
分かったよ!誰か紹介すればいいんだろ?」

俺は降参というように、両手を上へ上げた。

「ほんとに!?
贅沢は言わないから安心して!
そうね...年収3000万以上で身長は180㎝以上、年齢は30~40歳の顔は堀の深い人がいいわ♪
そして、ここが一番肝心!
私の行動に一切口出ししない人よ!」


「それのどこが贅沢言わねぇんだよ...?」

平然と言ってのける凪沙に
俺達はげんなりした様子で肩を落とした。