一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない


「かんざき......」


私はそう言いかけて
ふと先日メグとのリゾートホテルの
話題を思い出した。

あっ、あのメグが言ってたホテルのイケメン社長だっ!!

私は思い出してパッと顔をあげた。


パチッ



すると思ったより近くにいたと彼と目があってしまう。
私の頬はボッと顔が熱くなるのを感じて
恥ずかしくなって再び顔を伏せた。



「す、すみません...
ちょ、ちょっとびっくりしてしまって...」


ほんと恥ずかしい...
絶対、わたし変な女だと思われてる...


あまりの恥ずかしさのあまり
俯いたままギュッと目を瞑った。


「まいったな...可愛いすぎる...」


「はいっ...?」


神崎さんのボソッと呟いた言葉が
聞き取れなかった私は顔をあげると
目をパチパチと瞬かせた。

神崎さんは何故か口に手を当てたまま
顔を真っ赤にしている。

耳まで赤くなってるけど、もしかして熱でもあるのではないか..?


「あの...大丈夫ですか?」


「いや、大丈夫じゃないけど大丈夫です。
あの、取り敢えず電話貸してもらえますか?」



「あっ!
す、すみません」

顔を隠しながら答える彼の言葉に
不思議に思いながらも
急いで電話の子機を持ってくると
「ど、どうぞ」と彼の前にそれを差し出した。



「ありがとう」

神崎さんは優しい声色で言った。