色。香り。感覚。
空の青。薔薇の香り。

嬉しい、悲しい、寂しい、そして誰かを愛おしく想う気持ち。

それらは個人的な体験だ。

僕らは僕らの世界に閉じ込められている。
僕が見ている空の綺麗なブルーも芳しい薔薇の香りも、もしかしたらきみが見て感じるものとは違うのかもしれない。

でもそれは悲しい。
僕はきみと同じように感じたいんだ。
僕はきみと同じ世界で生きていたいんだ。

きみの青と僕の青が同じ青でありますように。

こらからも。

いつまでも。



― きみの青 完 ー