「それで早希は、今どこに?」

 思いがけず、切れてしまった糸をつなぐ希望が現れたのを知った僕は、ユミちゃんの様子がおかしい理由を考えるどころではなかった。あとになって思えば、やはり僕は乙女心がわからないボンクラだったようだ。

「教えてくれ。ユミちゃん」
「う、うん。早希さんは今、北海道の〇〇市のご実家にいるわ」