秋の季節の中で十一月というのは居心地が悪い。まだ夏の名残の残る九月は秋の入口。急に短くなった日と、日中は暑くてもやはり夏とは違う朝晩の冷えた空気が季節の移ろいを感じさせる。十月は中秋の名月やら体育の日やら学園祭やら世間ではイベントが目白押しであり、ザ・秋といったイメージだ。しかるに十一月は?Novemberの存在感はどこにある?

 次の十二月はもはや秋ではなく冬だろう。調べたところによれば十二月の初旬まで秋だと考える見方もあるようだ。しかし師走でクリスマスで大晦日とくれば冬のイメージしかない。十二月は誰もが認めるであろう存在感いっぱいの月だ。しかしながら十月と十二月に挟まれた十一月は特にこれといったイベントもない。だから居心地が悪い。ただしこれはあくまでも僕個人の十一月に対する見解である。