しかし僕の一大決心は「うなぎは嫌い」の、たった一言で一蹴されてしまう。そして僕は、この世にうなぎが嫌いな人間が存在するなんて考えたこともなかったので、ショックのあまり目眩がした。
「あのね。お兄ちゃん。わたしうなぎよりカレーが食べたい」
「は?カレー?」
「うん。ほら。そこ」
妹がほらと指を指したので振り返ってみると、薬膳カレーの文字があった。
「あのね。お兄ちゃん。わたしうなぎよりカレーが食べたい」
「は?カレー?」
「うん。ほら。そこ」
妹がほらと指を指したので振り返ってみると、薬膳カレーの文字があった。