通りに出たところで腕時計を見たら、ちょうど良い時刻になっていた。丁度よいというのは、昼食および僕と妹のお腹の空き具合が、である。

 ほぼ目の前のちょうどよい位置にうなぎの店があった。財布の中と必要経費と我が財政状況をざっとシュミレートする。よし。オッケー。かわいい妹にうな重をご馳走してあげるとしよう。