おとぎの檻





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朝佳さんが眠りについた。


目じりからは涙を伝わせていて

そのままシーツに落とすのがもったいなくて、滴をベロリと舐めとる。



「甘い…」



ぶるぶると全身が震えた。

そういえば、朝佳さんの涙の味を知るのは初めてだっけ。



「これから…この体ぜんぶ、隅々まで味わいたいな」



どんな味がするんだろう。

奥の奥まで
この舌で舐め上げてみたい。




そんなことを思いながら、朝佳さんに毛布をかける。