「怖いですね、びっくりしますよね。 よしよし。大丈夫ですよ」 男は腰を抜かしてへたりこむわたしを うしろからそっと抱きしめる。 流れるように髪にキスを落とされ 肩を支える男の手が震えているのに気付いて 顔を向けると 「あぁ…可愛らしい」 頬に返り血を滴らせた美しい男が 笑っていた。