ふぅっと大きく息を吸い乱れた呼吸を整える。


「ご注文するものが決まってますか?」


「あ、じゃあ羽花ちん、俺はわらび餅と抹茶で!」


「はい、凰太さんはわらび餅と抹茶。雷斗くんはお決まりですか?」


「じゃあ俺はあんこと苺の白玉パフェで」


「あははっ、ほんと雷斗って見かけによらず甘党なんだよな」


(雷斗くんは甘党だったのですか!? 知りませんでした。これは良い情報を凰太さんありがとうございます!)


 凰太さんに「うるさい」と照れ隠しをしている雷斗くんも新鮮です。


「では、すぐにお持ちいたしますね!」


 楽しい。とってっも楽しいです。


 ワクワクした気持が身体の中だけには収まりきらなそうで、飛び出してきそうだ。