そして時は過ぎ、十二月になった。

そろそろ受験期に入って来て、クラスメイトの皆も空気はピリピリしていた。

そんな中、私は志望校は先月の頭に決めていたので、私立ではあるものの、篠崎高校一択で勉強や面接の練習等を進めていた。

そんなある日、、、

「おーい、田中ー。」

「先生、どうしたんですか?」

「受験に備えて面接の練習してやるから、放課後残ってくれるかー?」

「なに?急だね(笑)」

「そうかぁ?でも、特別にってことよ」

「ほんとぉ!?ありがと!!」

小林先生から面接の練習に誘われたので、その日の放課後は残る事にした。