「大学生活ってあっという間だよね~」



「うん、ほんとに」



「後半なんて就活の記憶しかないしさ」






「卒業してもたまには遊ぼうね?」そう言ってくれる千恵に私は頭を全力で縦に振った。






「もっっちろん!!千恵とはずっとずぅーーーと友達だよ!」



「うん、約束!」






「俺は俺は?」







と、私達の中に歩み寄ってきたのは最近彼女が出来たばかりの小林で。






「小林はー…微妙」


「なんでだよっ!!寂しいだろぉお!!」


「うそうそ。冗談だってば。トモダチトモダチ」


「棒読み!!」







千恵と小林の会話には毎度クスリと笑ってしまう。














「月姫さん、」






そんな中、私に喋りかけてくれた人が1人。








「あ、湊くん!!」


「卒業おめでとうございます。凄く綺麗ですね」


「嬉しい!ありがと~!







………ん?なに?」








渡されたのは、1枚の紙。









そしてニコリと微笑む彼は