「連絡、入れたよ?」
「あ───…」
蒼空さんはポケットから携帯を取り出して、
「悪い。電源切れてた」
電源が切れて真っ暗になっている携帯の画面を私に見せた。
だから、返信無かったんだ。
「なんで中入っとかねーの」
「いやぁ……勝手に入るのは申し訳ないと思って」
「鍵渡した意味」
蒼空さんは私がここに来た理由なんてものは聞かずに、
フハッ、と。
周りが明るくなるような笑顔を1つ。
そして
「ほら、」
私の手を引いて
「使っていーよ」
私の手の中にある鍵でここを開けろと勧めた。
グッと差し込めばもちろん入って、ガチャリと鍵穴を回す。
「使い方分かんねーのかと思ったわ」
「そ、そんなわけないでしょ!!」
「ハハッ、そうだな」
蒼空さんが笑ってくれるから、自然と私も笑顔になる。
「おいで。」
蒼空さんはドアを開けると、
「中で一緒に休もう」
優しい笑顔を見せて
「………うんっ」
涙が溢れそうになってる私の手を引いた。



