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蒼空さんの家の場所はこの間教えてもらったばかりで、






(つ、着いた…)





来たことの無い土地に迷いながらも、やっと辿り着いた。





街の風景も

人の感じも

空気感も





何もかもが新鮮で、ずっとソワソワしながらここまで歩いてきた。





蒼空さんの住んでる場所は二階にあって、階段を上り、教えてもらった部屋番号の前に立つ。





連絡はもちろん入れた。






『今からそっちに行きます』





って。







自分でも急すぎると思った。



絶対迷惑がられると。






けど、もう……会いたい気持ちが私を支配した。






(鍵はあるけど……)





勝手に入るのはやっぱりいけない気がして、ドアがある方とは真逆の壁に手をつき、外を眺めながら待った。









ここまで来るのには電車で3時間。





外はもう、薄暗い。






「…………………」






そんな中、ずっと外を眺めていたけど、飽きなかった。






見慣れない景色に胸が鳴り、今この街で蒼空さんが生活しているんだと思うと、ずっと見てられる。





どこのスーパーで買い物してるのかな~とか、どの道で会社に向かってるのかな~とか。





興味津々にずっと眺めてた。







そして、





陽の光がゼロになり、街灯が明るく照らされているこの時間。





階段から誰かが上って来る音がして、視線を移す。






ひょっこりと現れたのは






「…………は?」





暑かったのか、シャツの袖が捲られている蒼空さんの姿。









当然、私を見て目を丸くさせる。