見られているとなんだか恥ずかしくなって
空いている手で目を隠した。
今、蒼空さんがどんな顔をしているかなんて全く分からない。
…………見たいけど、見れない。
見てしまうと、
緊張がより増してしまいそうで──
「………っ」
軽く触れた唇。
目元にあった手を、再びギュッと握ってベッドに押さえ込まれると
「真っ赤。さくらんぼみてぇ」
意地悪く笑う蒼空さんは
私の顔を見てそう言う。
「………いよ」
「ん?」
「聞こえない。」
そう言って近づく彼に
「食べて……いいよ」
そう返事をした。
露天風呂の続きを
「……蒼空さんに食べられたい」
今、ここで。
「はっ、……可愛すぎ」
微かに聞こえたその言葉。
蒼空さんは
優しく、そして頬を赤らめて
「────じゃあ、遠慮なく。」
微笑んだ。
キスは次第に深くて甘いものになっていって
「んんっ、……っ」
怖いだとか
痛いだとか
そんなものは一切なく
ただただ幸せだけを感じていて
泣きたくないのに自然と涙が溢れた。
たぶんそれは今この時が幸せでいっぱいだから。その幸せが溢れ出てしまったんだ。
「………月姫、」
涙が溢れるたびに
蒼空さんはその部分に優しくキスをして
「好きだよ」
何度も私に甘い言葉をかける。
私も、蒼空さんが好き。
この先こんなに好きになる人は現れないんじゃないかってくらい、……大好きなんです。



