「体調は?」
案の定のぼせてしまった私はベッドの上で寝っ転がっていた。
蒼空さんは水を買いに行ってくれていて、今ちょうど帰ってきたばかり。
「大丈夫…」
ギシッとベッドが軋むと、蒼空さんも私のいるベッドに腰掛けた。
「のぼせるまで入るなよ」
ふわっと優しく頭を撫でられる。
「のぼせたのは暑さだけじゃないし…」
「じゃあ何?」
口角を上げる彼は一体私に何を言わせたいのか。
怪しい笑みを浮かべるものだから、パッと視線を逸らす。
「まあいいわ。ほら、水飲んどけよ」
はい。っと渡された物は1本の水。
「ありがとう…」
「ん。」
触ると、それは冷たくてとても気持ちいい。
飲むよりも先に熱い頬にあてた。
「向こうの部屋にいるからなんかあったら言って」
役目が終わったからなのか
蒼空さんは私のそばを離れようとするから
クンッ、と。
蒼空さんの袖を引っ張る。
「なに?」
少し心配そうに私の顔を覗き込む彼。
「………飲ませて欲しい」
そんな事を言ってしまえば、
蒼空さんは何も言わずに私の手からペットボトルを取って、それを口に含む。
ギシッと再びベッドが軋むと
蒼空さんは私の近くで手をついて
「っ…………」
私の口に流し込んだ。
冷たくて味の無い物が喉を通っていく。
「あとは自分で飲めよ」
「う、ん……」
今の蒼空さんは
なんだか私に対して甘くて
その感じにポッと熱が帯びた。



