「この辺はもう探した?」


「いえ、まだです。僕も一緒に探します」


「ん。頼む」





せっせと2人で掘り進めちゃうから、



えー…触りたくないなぁ。なんて思いながらも、私だけやらないわけにはいかないし渋々触る。





「ワンッ」


「ソラもここ気になんの?」


「ワンッ!」


「ここ、みたいですね……」


「だな。」





2人は構わず手で掘り進め始めちゃって





「なんだろう…なんだかワクワクしますね!!」





私と陽菜さんもそこに加わる。





4人掛かりで掘り進めれば、





「…………あっ。」





湊くんの小さな声と





「ワンッ!!」





ソラも吠えるから





「あったじゃん!!!!!」





私達は湊くんの手に持つそれを全員で眺めた。




土の中にあったものだから、


だいぶ汚れてはいるけれど





「色はシルバー。特徴は"S"のマーク。そのSの中に、HIROの文字。」





再びブレスレットの特徴を発した蒼空さんに、湊くんは目元にそれを持っていく。



きっとSの中の文字を見るため。





「……あります」


「うそっ!?やったーー!!」





てことは!解決!?
解決ってことだよね!?


今日で2件まとめて解決しちゃった!




両手を上げて喜びを表現していれば、陽菜さんも「やったー!」と声を上げて湊くんに抱きついていた。



当然目を丸くさせる湊くん。





「ちょっ…離れて、綾瀬さん……」


「初めての共同作業大成功だね!どさくさに紛れて抱きついちゃった。まあちょっとくらい、いいよねっ!」


「心の声漏れちゃうのどうにかしなよ…」





苦笑いを浮かべて困った表情をする。




私自身も蒼空さんに抱きつきたい勢いだ。





チラリと蒼空さんを見てみれば


安堵の表情と共に


意外にも彼が微笑んでいるから




抱きつくなんてことはできないけど


私は私なりに





「見つかって良かったね」





キュッと彼の手を軽く掴んで握る。


これが私なりの喜びの共有の仕方。





「…………………」




けれど彼は何も言わず



だけど微笑んで


その手をキュッと握り返してくれた。