ガッツリ聞こえたであろう湊くんは困ったように眉を下げるも、言われた通りにリードを受け取っていた。




ワンちゃんのこと" 怖い "というイメージはもう無いみたい。






「わっ…!?」





ソラが嬉しそうに走り出してしまうと、湊くんは前のめりになりながらもその跡を追いかける。





「浅川くん待って~!」




そしてその跡を追いかける人がもう1人。





(ほんと、仲良いなぁ)





2人を眺めながらそう思った。



自然と笑みが出ちゃうくらい。







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夕方。



捜索を始めて結構時間が経った今、





「見つからないね~…」





未だにブレスレットは見つかっていない。



まあ簡単に見つかるわけないと思っていたけどさ。あの指輪の時みたいに。





「そろそろ寒くなってくる時間だな。今日は切り上げるか」


「そうだね~…残念だけど仕方がないか」





草むららへんで捜索をする湊くん達を呼びに来れば





「あっ…月姫さん……」


「えっと……これは一体?」





地面を掘り進めるソラがいて



その近くにいた湊くんと陽菜さんは泥だらけになっていた。



その姿を見た蒼空さんもギョッと驚いた顔をする。





「泥だらけじゃねーか…」


「ソラちゃんがこの辺気になるみたいで、あちこちを掘り出すから私達も手伝おうってなったんです!

じゃあ案の定こんな感じになっちゃいまして」





テヘッと笑う陽菜さんの横で、湊くんも苦笑い。





「ソラ。この辺り気になんの?」


「ワンッ!」


「………そうか。」





「ふー…」っと小さく息を吐いたかと思えば





「俺らも探すぞ。」


「えっ!?ここを!?」





そう言って、蒼空さんも腕捲りをして地面を触る。