「あの、ブレスレットってどんな……わぁっ!?」
私達の元にやってきた湊くんに、ソラは尻尾を振って近づいた。
「あっ!ダメだよソラ!!」
強張っているのか、その場から動けずにいる湊くん。
青ざめた顔でソラを見つめているから、私は急いでソラを抱き抱えようとした。…が。
「浅川くん、大丈夫だよ!この子は噛むような子じゃない。ほら、尻尾振ってるでしょ?ソラちゃんは浅川くんと遊びたいんだって!」
陽菜さんは湊くんに犬嫌いを治して欲しいのか、湊くんの近くでソラを抱き上げた。
「っ………」
「大丈夫!大丈夫だから、私を信じて?」
「…………………」
陽菜さんのその言葉に
静かに、ゆっくりと、
湊くんの手がソラの頭に近づけば
ソラは「撫でて!撫でて!」と言いたげに目を輝かせて、自ら頭を湊くんの手に擦り寄せていた。
「ね?可愛いでしょっ」
「……………うん。」
「本当に!?じゃあ今度私の家に来てよ!犬飼ってるんだけど、克服できたんだから来れるね!」
「それが目的だったんだ…」
「もっちろん!!!」
陽菜さんは嬉しそうに笑う。
ニコッ、と。本当に嬉しそうに。
(凄いなぁ…今の高校生って)
亜美ちゃんもそうだし、陽菜さんも。
積極的な所、ほんと尊敬する。
「じゃあほら!無事に克服した記念としてこれ持って!」
「えっ…僕が持つの…?」
「うん!もっと慣れてもらえれば、一緒に散歩とかできちゃったりして」
「…………………」
陽菜さん、心の声ダダ漏れです。



