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反対側に行くには橋を渡らなくちゃいけなくて
ジョギングをする人、犬の散歩をする人、
自転車を乗る人などなど
そんな人達に混じって、私達もその橋を渡った。
反対側に着けばいつもと違う景色に新鮮な感覚。だけど変な感覚にもなった。
「こっちはやけにゴミが多いな」
そう言って、この間のようにまたゴミを拾い集める蒼空さん。
向こう岸が綺麗なのは、この間蒼空さんが指輪の捜索をしながらゴミ拾いをしていたからだと思う。
あれから結構経つのに未だに綺麗なままだしね。
「ワンッ!」
「なになに、あっちが気になるの?」
蒼空さんが居る場所とは反対側の方に興味を示したソラ。
ワンコロちゃんを見つけてくれたこともあるし、
また見つけてくれるのかも。なんて思いながらソラを連れてその方向へ。
「うわぁ…草生い茂ってる…」
そこは場所が変わったんじゃないかと思ってしまうほどに草が生い茂っていて、その草は私の胸辺りまで生えていた。
地面からとても高く伸びている。
「ワンッ!!」
「あっ!ちょ、ダメ!」
危ない、危ない…
腕の中から飛び出ようとしたソラをギュッと抱きしめるようにして押さえ込む。
ここでまた行方不明にでもなってしまったら飼い主さんに合わせる顔ないし…
「ワンワンッ!」
「ダメだってば!」
歩きたい!
そんな顔をされても…
リードさえあればいいんだけどさ。
(やっぱり事務所で預かってもらおうかな…)
暴れるソラを抱き抱える私の元に、
「あっ!またまた月姫さんみっけ!」
パン屋さんで会ったばかりの陽菜さんが、ニコニコと微笑みながら近くまでやってきた。
その隣には、湊くんの姿。



