「……でも、気持ちは分かるわぁ~。
私も高校生の時チョーーーーーーカッコいい彼氏欲しかったもの」


「お前はその時からオネェだったのか」





聞き覚えのある声に、私と心音さんは声が聞こえた方向に目線を向けた。





「あっ!蒼空さん!!!!」


「あら、お休み中に会うなんて初めてねぇ~」


「休みの日にオカマの顔なんて見たくねーからな」





冷たいわねぇ~って言いながら蒼空さんに抱きつこうと近寄る心音さんに対して、「近寄んな!!!」っと手に持つ袋を振り回す蒼空さん。


いつもの光景だけど、なんだか懐かしいなっと思ってしまった。蒼空さんの休みが始まってたった2日間しか経ってないのにね。





「………蒼空って言うんだぁ…」





呟くように言った亜美さんの声に私たちはハッと我にかえる。




「あーっと…忘れかけてたわ。亜美さん、私はもー分かっているわよ。あとは自分の言葉で教えてくれるかしら?」


「……………」





亜美さんの目を見れば、目線の先に蒼空さん。
そして観念したかのように「はぁ…」っとため息をつき、ゆっくりと蒼空さんを指差した。