完璧な人だと言われてもいいくらい、蒼空さんはなんでも出来る。
私に対する扱いは雑だけどさっ。
デコピンされたり、頬をつねられたり。
まあ……嫌じゃないんだけどね?
「あ~!!いいなぁ蒼空が彼氏って~」
「ね~ これからあんな完璧な人見つけられないよ」
「ねねっ、月姫ちゃんは蒼空のどこが好き?」
そう聞かれると
「そうですねー…」
なんて答えればいいのか、迷った。
「…………強がりだし、ちょっと強引だし、
たまにムカつく!と思う事もあるけど…
そんな事も忘れさせられるくらい甘かったり…」
蒼空さんの空気感にまんまと流されてしまって、結局私は全て受け入れてしまう。
「困っている時はいつも助けてくれて
時折見せてくれる笑顔が大好きで
自分のことよりも相手のことを1番に考える。
なんだかほんと、全部が……好き、です。」
自然と笑みが出た。
話し始めると止まらなくなってしまって
言葉がどんどん出てきた自分自身に驚きつつも
ああ、私、こんなにも蒼空さんの事が好きなんだと気付かされる。
今、すごく、蒼空さんに抱きつきたい…
「わぁ…なんか、キュンときちゃった」
少し静まったこの空間。
それは嫌な静まり方ではなくて、
「大事にされてるんだね」
ほんわかとした空気が流れた。



