「優さん。私、今すごく嬉しい気持ちですよ?もう気にしてません。
だから優さんももうそんな顔しないで下さい。
華さんと優さんがまたこうやって笑い合えているのが本当に嬉しいです!」
ニコリ、と笑う。
その笑顔は無理矢理に、ではない。
本当にそういう気持ちだから、自然と笑みが出たんだ。
それがもう、気にしていないという事の証拠でしょう?
その言葉に、まだ苦しそうな表情が少し見える中、優さんは柔らかく微笑んだ。
「……ありがとう。ごめ……」
「謝ったら殴りますよ!一発殴る約束、まだ期限ありますから!!」
そう言うと、優さんは口を紡いで
「………うん。気をつけるね」
あの時の目が嘘のように
面影はなく
優しい目をした。
華さんが言っていた通りだ。
"優"という名前が良く似合ってる。
「ところで……」
キョロキョロと周りを見渡すと
「蒼空、今呼び出されていないの」
そんな私に気が付いたらしい華さんがそう教えてくれた。
華さんがいるなら、蒼空さんもこの場にいると思って。
だけど、華さんの言う通り、
今はいないらしい。
「あー…そうですか…」
きっと、チョコ渡されているんだ。
凄いなぁ…モテ男は。
袋いっぱいに持って帰ってきそう。



