「………………」
「心音さ…じゃなくて、優也さんどうしたんですか?」
亜美さんを家に送ってから、事務所に帰ってきた優也さん。
でも帰ってきてから今までずっと黙り込み、何かを考え込んでいた。
「優也さん?」
「……あ、ごめん。なに?」
「大丈夫ですか?さっきからずっと考え込んでいたんで」
これどうぞ。っと、優也さんの前にコーヒーを用意する。
「いや…ちょっとね」
「ストーカーの件ですか?…もし良かったら私も手伝いますっ!!」
「ううん。大丈夫、ありがとう。……たぶんあと二日あればなんとかなるから」
そう優也さんは言った。
あと二日って…
そんな早くストーカーを追い払えるものなのか?…って少し驚く私。
「……よし。ごめん月姫ちゃん!今日の夜、俺も外食出来ないわ!」
「え、えぇ!?ちょ、優也さんどこに……!」
「また今度埋め合わせするから!ごめんね!!」
そう言って上着を着ると、また事務所を飛び出した優也さん。
「そんなぁ……」
「仕方が無いですよ、心音も何か違和感を感じてるんでしょうね」
「違和感?どういう事ですか?」
「そのうち分かりますよ」
ニコリ、と陽葵さんが笑う。
この人……ストーカーが誰なのか気づいてる?
(だったらなんで心音さんに教えてあげないんだろ…)
なんて密かに思う私。



